誰でも一度は耳にしたことある『ノロウィルス』は、食中毒のウィルスが原因で嘔吐や下痢などの胃腸炎症状を病気で、昔は『お腹の風邪』とも言われていました。
毎年、特に冬になると猛威をふるって大流行するので、本当に厄介ですよね…。
そこで今回は、ノロウィルスに感染したときに役立つ消毒スプレーの作り方と効果や持続時間・使用期限についてお伝えします。
【ノロウィルス】消毒スプレーの作り方は?場所別に紹介!
もしノロウィルスになってしまったら…もしもの時の為にしっかり消毒について知っておくことが必要ですよね!
まず、消毒の成分は2種類あることをご存知ですか?
よく目にするのは「アルコール除菌スプレー」「ハイター」「ブリーチ」「ミルトン」などがあります。
アルコール除菌スプレーは、エタノールのアルコール系で、ハイターやブリーチ・ミルトンは次亜塩素酸ナトリウムの塩素系です。
実際ノロウィルスに効果があるのは、塩素系のハイターやブリーチ・ミルトンなのです。
除菌だからアルコールでも大丈夫そうじゃない?と思いがちですが、アルコール成分は、インフルエンザや大腸菌に効果的なんです。
ノロウィルスの活動を止めるには、塩素濃度0.02%の次亜塩素系ナトリウムでたっぷり浸すように拭くか85℃以上で1分以上の加熱が必要となります。
なかなか85℃以上の熱湯で加熱…無理ですよね。
そこで力になってくれるのは次亜塩素系ナトリウムの消毒です!!
消毒スプレー作る前に用意するものをご紹介します。
- 家庭用塩素系漂白剤(ハイターやキッチンハイター・ブリーチなど)
- よく洗って水を切ったペットボトル(500ml)
- ペットボトルのキャップ(※ペットボトルのキャップ1杯で5mlです)
- 水
- スプレー容器
- ビニール手袋
次に、使用場所別に効果的な消毒液の濃度と作り方を紹介します!
嘔吐物や便が直接付着した床・衣類・トイレなど
嘔吐物がなどが直接付着した床や衣類などの消毒に効果的な濃度は0.1%と言われています。
①水500ml(ペットボトル500ml 1本分の水)を用意します。
②塩素系漂白剤キャップ2杯を入れて、よくかき混ぜます。
③じょうごなどでスプレー容器に入れたら完成です。
おもちゃ・調理器具・直接手で触れる部分(ドアノブ・手すり・スイッチなど)
おもちゃや調理器具など、直接手で触れる部分に効果的な濃度は0.02%と言われています。
①水500ml(ペットボトル500ml 1本分の水)を用意します。
②塩素系漂白剤キャップ半分弱を入れて、よくかき混ぜます。
③じょうごなどでスプレー容器に入れたら完成です。
注意事項
消毒スプレーを作る上でや、使う時に気を付けることをご紹介します!
- 子供が間違って飲まないように、ペットボトルは子供の手の届かない場所に保管する
- 消毒液を作る時は必ず換気をし、手袋をすることを忘れないようにする
- 汚物などはあらかじめ除去しておく
- 色落ちが気になる衣類などには使用しない
- 金属に使用したときは,念入りに水拭きする
※希釈する際に水温20度~25度が適温で、反応速度が速まり除菌作用が進行しやすくなりますよ!
【ノロウィルス】消毒スプレーの効果の持続時間(作用時間)は?
消毒スプレーはこれでOK!と思ってみても、実際の消毒の効果や持続時間(作用時間)はどれくらいなのかは知っておきたいですよね。
0.1%濃度の消毒液の効果
消毒スプレーの効果ですが、トイレや床にスプレーする0.1%の高濃度液の主な効果は嘔吐物や便中のウィルスの感染性をなくす殺菌作用と除菌作用です。
0.1%濃度の消毒液の作用時間
データによると、濃度が0.1%の作用時間は約30分以内となっています。
0.02%濃度の消毒液の効果
消毒スプレーの効果ですが、おもちゃやドアノブなどにスプレーする0.02%の低濃度液の主な効果は、汚染箇所や食器、衣類の殺菌作用と除菌作用です。
0.2%濃度の消毒液の作用時間
データによると、濃度が0.%の作用時間は約10分以内となっています。
補足ですが…
今回紹介した消毒スプレーは、ノロウィルスだけじゃなくチフス菌・大腸菌・ブドウ球菌・サルモネラ菌にも効果があります。
【ノロウィルス】消毒スプレーの使用期限はどれくらい?
消毒液を作ったけど…いつまで効果が持つんだろうと心配になりますね。
多めに作ってしまって、そのまま置いていたのを使ってしまっても効果がなかったら意味がありません…
しっかりと消毒スプレーの使用期限を知っておきましょう。
手作りの消毒スプレーの使用期限は、濃度によって使用期限は変わってきます。
0.1%の高濃度液の場合は、約7日間は使用可能です。
0.02%の低濃度液の場合は、24時間で作り換えることをオススメします。
※濃度に関わらず、目に見える汚れや混入があったら作り換えが必要です。
ボトルを開封して希釈すると塩素濃度が低くなるので、殺菌力も保存性も悪くなります。
室温の高い場所や直射日光の当たる場所の保管は有効酸素濃度が低下するので、保存する場合は茶色のビン(遮光のため)で完全に密封するとは濃度の低下もなく保存できます。
使う時には、その都度、原液を希釈して必要な分を作るのが望ましいです。
消毒液もいざという時に作っては大変ではありますが、しっかりとした消毒効果があることが一番大事です!
まとめ
今回は、ノロウィルスに感染したときに役立つ消毒スプレーの作り方と効果や持続時間・使用期限についてお伝えしました。
ノロウィルスに効果的なのは、次亜塩素酸ナトリウムの塩素系でしたね。
また、使用場所によって濃度を変える必要があることも分かりました。
ノロウィルスの場合、突然に発症!ということも多いようなので普段から消毒スプレーの作り方を知ってた方がいざ!って時には安心ですね。